あのレールのずっと向こう、どこまで行けるのかね

ビッコを引きながらだが少しは歩けるようになったので今朝はベンチで爺さんとの馬鹿話ではなくカラマパークの犬の散歩に付き合った。風のないグラッシーな海はハラ前後のきれいな波が割れている。カヌーくらいなら漕げるかなと思ったが遊びたい衝動をぐっと押さえて自宅療養。妻はもちろんサーフボードを抱えてすぐさま海に繰り出した。

ふて寝をしながら読み出したのが岩波新書から出ている椎名誠の「活字の海に寝転んで」。椎名のエッセイを交えながらいろいろな本を紹介してくれているのだが、この人の感覚にふむふむとうなずけることが多く面白い。その中の「素晴らしいグニャグニャ風景」という章では、長い無人島生活から東京に帰ってきた著者が、階段の角度や息子の部屋の三角定規だの障子のマス目や電車の窓などの工業的な風景にいちいちぎょっとする。それまで旅していた島では雲や海、花や豚や山羊などの自然のグニャグニャ風景しか見ていなかったので、2〜3日はその「視覚の浦島太郎現象」が面白かった、と書いており、日本人がオフィスに花を飾るのも田舎の温泉に行きたがるのも、深層心理では人間のこころねに優しいそのグニャグニャ風景を求めてるのではないか、と。

息子の小さな頃日本の道路を運転するとビルなどの回りの景色が狭い道路の両側を圧迫し動いていくので気持ち悪がったが、それだけではなく椰子の国から来た子には尖った工業的な風景も受け付けなかったのだろう。匂いにも敏感な子でスーパーの魚売り場やバスや電車で隣り合わせたおっさんの整髪料の匂い、海の磯臭い匂い、いろいろなものに身体が反応し吐きまくっていた。笑

かくいう自分も人だらけの品川の交差点を渡るときに真ん中でビラを配り流れを妨げているアホな輩をひっぱたきたくなったが、ぐっと我慢し渡り終えたが隣の妻が言うには「あんたさっき唸ってたわよ」と。ヘッドフォンから音楽を聴きながらその光景に出くわしたので、自分では気付かぬうちに動物のようなうなり声を上げていたのだろう。どうりで一瞬周りの人がみんな自分の方を見た気がしたが感情をすぐに態度に出す国から来たのでしょうがない。

今はその辺も理解しているので用がない限り東京には行かず海が近い地元で過ごしている。いつもスペースのある景色の中に身を置いているのでコンクリートジャングルに入り込むとすぐにいじけてしまうしさ。

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一体今日は何を書きたかったのかね。



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